ベルメールと国粋主義、そして帰阪フライト。


国粋主義に冒されナチスが台頭してくる時代、
ハンス・ベルメールはこれらの無意味な人形を作り出した。

凡そ有意義で役に立つことなど大体が戦争にも役に立つ、
合理主義からかけ離れた思考を彼は持ち始めた。
今では異形の球体関節人形などは良く目にするが80年前にその系譜がある。

世の中は自国の利益、自国の恨み、自国の領土等、
分りやすいスローガンでどんどんとキナ臭くなって行く。
短くスカッとする心地よい文章は危険を孕む。
短文は既に知っていることは理解しやすいが、
知らないことを理解するには向いていない。
どうやったらお互いに歩み寄れるのか等、
骨の折れる和解案など短い文章では書ききれない。
そう言う意味ではTwitterばかりでは心許ない。

大体心地良くも無いことを辛抱強く続けなければ
平和など続けていくのは難しい。

今回、東京滞在中お世話になった留美嬢。
滞在最終日に湘南辺りにタマと行く予定だったが、
タマも私も疲れ果てて、マンションで夕方まで寝ていた。
夜にタマが彼女を撮影をしていた。

モデルをしてくれていた頃、大学で写真を専攻していたが、
今は魔女をしているそうだ。
胡散臭くも平和だ。
魔術についての講義もしてもらったが、
これは簡単に解説は出来ない。
簡単に説明するとやはり胡散臭くなる。
別に存在としては自然なのだが・・・
どちらかと言えばアミニズムや密教に近い。
違いは個人的過ぎるという事だ。


撮影を頑張るタマ先生。


眼下は浜離宮だった。
この辺りの再開発は聞いていたが、随分と様変わりしたものだ。

翌日、適当に起きて成田へ向かうが、ギリギリの到着となる。

低気圧と強風で雲の上に出るまで随分と揺れた。
タマは恐怖で蒼ざめていたが、
私は飛行機が墜落して死ねるのが一番楽なので気楽だ。
楽に死んで新聞テレビで告知までして頂き
残された家族に慰謝料も出る。


これからの人生、病気ばかり患い
金がかかり、面倒がられる事を思えば素敵な事だ。

「タマも個展が成功して幸せの絶頂に死ねたら本望だ」
と言ったが、首を横に振られた。
どうやらまだまだやり残しているらしい。

「今年11回目のフライトだけど、これくらいは大丈夫」と
確信の無い励ましをしておいた。


村田 兼一 | エッセイ | 23:46 | - | - | - | - |

遠い昔の戦争はテレビや映画よりも遠くなったなあ。

 書きたい事やおもっている事は沢山或る。
しかしブログ自体がひとつのメディアとしての発信だと思ったり、
雑事にまみれていたりすると考える事が億劫だ。


以前は結構引きこもり、ひとつの思考を深めていたが、
最近はかなり「いい加減」な奴と言われている。
一つの事を掘り下げるなどと言う時間や頭を使う事はしなくなった。


考えて何か書くよりもどうも呟く時代のようだ。
呟くならばせめて俳句か川柳にでもしたくあるが。
ブログには小話でも書こうかとも思う。
こんなことも一時の気紛れで書いている。


脳は考えなくなり感じるようになってきた。
これは良き事なのか悪しき事なのか判断できない。
「その一瞬を生きている」と言えば聞こえは良いが
はやり「いい加減」と言われても仕方がない。


生きているとその年月ほどに変節漢となる。
「変節漢」とは悪口である。


敗戦12年後に生まれたゆえか、
まあ稀に見る「平和教育」を受けて育った。
国旗や国歌まで敬遠されて、周りの国々に気を遣うことを求められた。


自国の精神文化まで葬り去るのは如何なものかと思う。しかし、
世界同時にナショナリズムを封じる教育を施せば変わるかも知れないとも思う。
しかし一国だけで理想を掲げても、他国からは
軍隊嫌いの変わり者の愚か者くらいにしか映らない。
そして最近矢鱈「国益」なる旗を振る人が増えている。
政治家ならば分るが、一市民が何故と思う。
国益の以前に個人があるのか、国益の為ならば個人は黙るのか。


城山三郎氏の素晴らしい詩が在る。
こんな詩は頭が良くなった現代人には通じず
「右」だとか「左」だとか言われてしまうのだろうか。

 

「旗」 城山三郎


旗振るな 旗振らすな
旗伏せよ 旗たため

社旗も 校旗も 国々の旗も
国策なる旗も 運動という名の旗も

ひとみなひとり ひとりには
ひとつの命

走る雲 冴える月 こぼれる星
奏でる虫 みなひとり ひとつの輝き

花の白さ 杉の青さ 肚の黒さ
愛の軽さ みなひとり ひとつの光

狂い 狂え 狂わん 狂わず
みなひとり ひとつの世界 さまざまに
果てなき世界 

山ねぼけ 湖しらけ
森かげり 人は老いゆ

生きるには 旗要らず

旗振るな 旗振らすな
旗伏せよ 旗たため

限りある命のために


村田 兼一 | エッセイ | 04:26 | - | - | - | - |

ゼウスが我が庭の大葉を喰う話。


この絵はクリムトの描いたダナエと云う。

クリムトの中でも一番好きな絵なのだが、この画中のダナエは
実はゼウス神に犯されている真っ最中なのである。


ダナエと云う美しい娘を父王が青銅の搭
(または地下室)に閉じ込めていた。
理由はこの父王は、娘ダナエの息子すなわち孫に殺されるという宣託があったからだ。
しかし、神々の種馬ゼウスに見初められてしまったらもうお仕舞いだ。
金の雨に姿を変えて搭に浸入、毎度の事ながらちゃっかり頂いてしまう。
絵画にある女性の股間の金箔はゼウスの象徴。
結果として子供が出来てしまうのだが・・・それはギリシャ神話でご一読を。


まあグーグルの検索窓にクリムトの生誕を知らされて
そんなことを思い出しながら、日々私は見知らぬ虫と闘っていた。
こやつ等は金の雨となって我が植えし大葉(シソの葉)を犯し、
穴だらけとする。


グーグルを駆使してこの穴を開けた虫の正体を追及するに
夜に飛来する虫と判明。
父王は策を巡らせ柵を作り自らの白い液体より白い天蓋を作り
大葉はもとより姉妹のバジルもその天蓋の中に隠した。
件の虫がゼウスほどに執拗でなければ良いのだけれど・・・・




娘達の天蓋の枠を作っている時、あまりの晴天

二日続けての猛暑に「梅雨が上がったのでは・・・」と呟いたら
「梅雨は上がっている」と伝えられた。

枠は斜めに棒を渡すことで強度が増した。
なんとも無粋な枠だ。
ここに白い網を被せると、もっとみっともない。
父王のすることは大抵みっともないものだ。




その後、外出時、綺麗な空色のティーカップを見付け
一目惚れで購入してしまう。
ふた昔前の少女マンガの色彩だ。
父王は少女趣味なのだ。


村田 兼一 | エッセイ | 04:02 | - | - | - | - |

太陽の後ろ頭に不安を抱く。

 

尿管に詰まっている結石は二度の衝撃波では割れず10ヶ月経つ。
腎臓も腫れて来てそろそろ危ないからちゃんとしたオペをしなくてはと、
医者に言われた。
半身麻酔に不安で一杯になる。医者への不信感を想うに、
高校時代に救急搬送された病院の医者の
心無い対応が起原だと思い出す。
まあ不安には何にでも原因はある。

新しくクルマが着たので、無駄にドライブをす。
日食の前日、太陽の後ろ頭を見る。


世間の盛り上がりが胡散臭くて
金環日食など誰が見るものかと思っていたが、
夜、2時間ほど寝た後眠れず朝を迎える。

公園のベンチで多くの人達と太陽を見上げていた。
寝不足で太陽を見ると気持ち悪くなる。
デジカメの液晶をマイナス補正して液晶画面で眺めていた。

とれこが「少し寒くなったのでは?」と言っていたが
実際に気温もすこし下がっていたらしい。
もっと夜のように暗くなることを期待していたのだが
夕暮れと言った感じだった。

まあ、日本人が一斉に見上げた空と言う意味では
面白い現象だった。

今では皆で楽しめる日食だが、昔々は
怯え慄き、政変まで起きかねない禍々しい現象だった。

不安の原因は太陽が殆どのエネルギーだったからだろう。
実にシンプルだ。
今はややこしい。
この夏、エネルギーの原発が無くなる事に安堵、
無くなる事で電力不足の不安。
禍々しきエネルギーに手を出したところから既にジレンマは生まれた。
ジレンマを内包する不安ほど疲れるものは無い。

村田 兼一 | エッセイ | 02:32 | - | - | - | - |

我が寿命予報と生活習慣。

 

4日はタマの誕生日だった。
タマはシュガージャンキーだ。常に甘いものを求めている。
「お菓子をやめろっ!!」と叫びつつ、ケーキを与えてしまっているジレンマ。
「女の子は砂糖菓子とスパイスで出来ている」なんて思っていると
二十歳を過ぎた頃より皮下脂肪が溜まりだし、 
甘いものを絶とうとして、次は低血糖によるイライラでキレまくる事になる。
砂糖はれっきとした麻薬の類だ。
まあ生活習慣なんて早いうちに改めるのが吉。 
「あなたのそのイライラや調子の悪さはお菓子を一口食べればたちまち解決、ハッピーになります」
霊能者でなくても分かる事。


そして人の寿命なんて分からない。
40代に自分がいつまで生きるか判然としなかった。
分かっていたら堅実に生きるか享楽的に生きるか決めやすいだろう。

50歳を過ぎた辺りから血液検査のコレステロール値の高さを指摘され始めた。また血圧が高いとも。
これらは続くと十数年で動脈硬化を起こして、心筋梗塞や脳梗塞の死に病となる可能性が高まる。
治すには飲酒を控えるとか運動をするとかの生活改善が必要だ。
改善したいが名の通り生活習慣と性格に癒着している。
歳をとると習慣や性格を治すのはもっと困難になる。
もう癒着がものすごいことになっている。

最近、鬼籍に入った作家、文化人との交流を描いているエッセイを読んだのだが、
著者は麻雀好きで、彼らと徹夜で酒や麻雀に興じていた。
彼らの殆どは70歳前後で他界している。
この70歳前後と言うリミットにもうひとつ覚えがある。
父の釣り仲間だった人たち5.6人だ。彼らは定時制高校の先生で授業の後、
夜中に飲食して朝方眠る生活。
その友人達は70を待たずして全て鬼籍に入ってしまった。
この70歳前後で鬼籍に加わる人たちは夜中に飲食、夜型人間と共通している。

私は今55歳。このままだと大体後15年でこの世から消えることとなる。
確実にそうかは分からないが、かなりの高確率である事は確かだろう。
男性の平均寿命が79歳として「離婚者の寿命は平均7年短い」と統計にある。
離婚のストレスで遺伝子に傷が付き発ガン率が高まるのだろう。
どちらにしても70歳を大きく越えて生きる事は無い。

さて15年、なにをしようか。
タイムリミットが明確に示されると結構、何か決めやすくなる。
物事の優先事項がはっきりしてくるし、付き合いも差別化される。
いつまでも生きているならばあれもこれもやってみたいと思い、
付き合いも広く時間を取るのだが・・・
15年なんて大して長くは無い。
しかし集中すれば一仕事くらいは出来そうだ。
まあこんなことを書いていると
「お前も生活改善しろ」と罵られそうだが。 



村田 兼一 | エッセイ | 04:49 | - | - | - | - |

スマートフォン考。


その昔、水やお茶を自販機で買うことに抵抗があった。
毎日、安い水道料金で飲んでいる家の飲み物を、
わざわざお金を出す感覚が分からなかった。
お金を出して飲むものは「何か特別のもの」でなくてはならなかった。

しかし時を経て「甘いジュースや炭酸など要らない時」が多いことに気付き、
今では水やお茶を買うことが一番多い。

ナニの話かと云えば「スマートフォン」のことである。
正月にスマートフォンを買った。
買わないつもりで居たのに、つい魔が差した。

買った当日。
親戚が集まる中、一人寝転んでイヂイヂとスマホを弄る。
「何を自慰行為に耽っている」と宮崎駿に怒られそうだったが、
楽しんでいるのではなくて、あれこれ操作しながら後悔していたのだ。

その後悔が、「おおコレはっ!」的興奮に変わるのに丸24時間かかった。

   旅の時など、行きたい店や行き先を忘れても、
   検索をして場所を特定して、ナビまでしてくれる。

   購入した機種はWIMAXと接続出来て通信速度が速い。
   そしてノートパソコンなどのWiFiにもなる。
   スマホを持つ事でPCが外でも繋がる。

   そして色々な携帯アプリ。
   乗る電車が後何分で出発か知らせてくれる。

 ソーシャルネットもほとんど、通知してくれて
 その場で書き込める。

 
しかし、2週間が経ち、また気付く事が多々。
自分は殆ど家に居る。
電車には年に1度くらいしか乗らない。
故に携帯端末は要らないので、そもそもノートパソコンもない。
旅行も年に数回だから、しっかりと調べておけばよい。
時刻表を見て、時計を見れば「後何分で電車は出るか」分かる。
ネットゲームもミニゲームも好きではないのでやらない。
そもそも携帯電話を常に携帯していない。

そして最初に書いた「自販機の水」の話だが、
これは水を自販機で購入する経緯と似ているなと思った。
「何故割高の水を買うのか?」と「何故割高の携帯端末を使うのか?」と。
水は水筒持っていれば良いし、出先での事は準備をしていれば何とかなる。
どちらも以前はなかったもので、あれば便利なもの。
携帯端末もそのうち、自販機の水と同じく外でも欲していくのだろうか・・・
水よりかなり割高だが、世の中便利なものに流されていく。
世間は貧困でも便利なもの市場は活気がある。
「世界と繋がる」が「家庭内はバラバラ」と来る。
よく考えると「便利」とは「普通の事ではない」のだろう。
不便に慣れる方が人間として本来に近いのかもしれない。

しかし「人の有りよう」を論じても、世の中後戻りはしない。
何しろ進歩が素晴らしいと信じているし、経済効果がすごい。
故に私事としては、パソコンの時と同じく馴染んでおく事にした。
勿論、抗いたい気持ちは十分在るが。


村田 兼一 | エッセイ | 01:12 | - | - | - | - |

新春・初ぼやき。


昔なら親が居なくても近所の神社や公園で近所の子供達と遊んでいた。
3歳児と4歳児の兄弟とか普通に居た。
それを上級生が何となく世話すると言うよりは
軽く見守っていた。

親と一緒に居る事など滅多になかった。
今じゃ連れ去りや事故が恐くて高学年にならないと放置してもらえない。
何とも子供らの閉塞した世界よ・・・
親戚の子供の面倒を見ていて思ったのだが。

この今時の不幸な少年少女たちに私の時代の遊びを話した。
「ダイナマイトと言う爆竹を蛙の口に突っ込んで粉々にするねん。
肉片が顔に掛かるから土に埋めてやるんや」
「2Bと言う煙がしばらく出てから爆発する爆竹があって、
それをトンボの尻尾を抜いて代わりに差し込んで飛ばすの。
そしたら煙を後ろに棚引かせながらトンボが飛んで行って空中でボーン」
話していて子供達に受けてはいたが、大概残酷な事をしていたものだ。

最近のニュースで猫を沢山殺して、次には少女を刺した少年が居た。
昔は人を刺す前に沢山の虫や生き物を殺していた。
私は小学生の頃、蛙の解剖に熱中していた時期がある。
時計を分解するのも蛙を解剖するのも
生命の神秘を何処かで探求しているのだろう。
それをやらないと、そう言う欲望を持った人間は
人を刺してしまうのかもとも思った。
まあ欲望として方向は違うかも知れないが。

散歩をしていると色々な遊具が撤去されていくのを見る。
どうも危険らしい。
遊びとは元来危険なものだ。
誰もが子供の頃に骨折を経験していた。
毎日のように怪我をしていた。
危ない遊びをして、どうすれば安全かを学んでいく。
身体能力も危険回避能力も磨かれていく。
遊んで死ぬ確立など交通事故に比べれば少ない。
こんなことを言うと怒られるかも知れないが、
子供は怪我をして当たり前だ。

私の子供の頃、二度ほど子供が川や用水路に落ちて
溺死体として上がるのを見ことがある。
だからと言って早急に柵が付けられる訳でもなかった。
普段は子供でも危ないから注意をしているからだ。
もっとも幼児は親が見ていた。
「ちょっと目を離したすきに」等はいつ起きるか判らない。
たまたま柵があれば助かり、なければ気の毒な事になる。
常に何処にでも柵がある訳ではない。

誰も怪我をしたり死ぬのが良いとは言わないが、
守り過ぎると本当の自然を前にすると危険だ。
釣りをしていると、思いっきり池の方へ走り出して
落ちる子供を何度か見た。
普通はそんな場所で水辺に突進しない。
古いブランコは鎖が切れないか引っ張って確かめたりした。
遊具が絶対安全とは誰も信じていなかったから
自分で身を守っていた。
今時の子供らは安全を過信しているように見える。   

ある時期から子供の怪我の責任を問いだした。
誰もが責任を取りたくないから、
どんどんと子供を安全な檻の中へ追い込んで行ったのかも知れない。
群れて遊ぶ姿も見なくなった。
世の中の意識や環境も変わったのだろう。

今時の子供らが哀れである。
彼らは何が哀れである事も知らない。
何しろ自由な時が在った事を知らないのだから。
 
村田 兼一 | エッセイ | 03:28 | - | - | - | - |

小便・夢物語(豪華イラスト付き)。


先日は本当に久しぶりに奈良の森の中を散策した。
ここ1週間ほど、冬季性の鬱なのか余り外に出たくなくなり
電話やメールも避けたい気分になっている。
そして昼間は眠くて仕方が無い。
夜は本を読んで何もしていない。

折角、鬱で何もする気が無いので
初夏から見ていた「放尿」の夢をまとめて書き記す事にした。
全部で5つの夢があり、結構長くなってしまった。


夜、ビールを飲んで眠るせいか、トイレに行く夢をよく見る。
よくあるパターンは「トイレに扉が無い」等の「したいけれど出来ない状況」の夢だが、
初夏の頃、今までと違った共通の事象が現れていることに気付いた。
そして初秋に見た夢ではこれらの事象が大きく変化した。

夢に出てくるのは放尿などの行為と小水等の汚物。
そして先祖や深層意識などを表す地下。先祖の骨や遺跡も出てくる。
夢の初めでは小さな汚い穴だと思っていたものが、段々と大きくなり古代遺跡までに発展する。
そしてその地下へと流れていた小水も最終的には空へと広がって光の道へ行く。
壮大な「小便・夢ドラマ」だ。
これらの小便や穴などを何と捉えるかで意味が色々と読み解けて面白い。
謎解きは避けておく。



初夏の夢1 


自宅二階の窓から放尿をする。
小水は瓦を伝って裏庭へと流れていく。
(本来は目の前に蔵が立ちはだかって、裏庭は直接見えないのだが、
夢の中では蔵は無い。)
そして流れる小水の道筋は裏庭の塀の方へと行き、
塀の間際にある50センチ程の小さな穴へと落ちて行く。
小さな穴は苔生していて蜘蛛の巣が張り暗く深く地下へと続いていた。
「汚いな」と思い、蜘蛛の巣を払った。

初夏の夢2 


裏庭は3坪ほどあり、先祖の墓となっていた。(現実では洗濯物を干している)
長方形の庭は塀に囲まれて家と隣接している。
庭の半分は1mほど掘られていて一段低くなっている。
何やら先祖の墓となっているようで、骨なども散見する。
ゴミ等が落ちていて汚いのでホウキなどで掃除をする。

初夏の夢3
一階にはコンクリートのタタキ(土間)が在り、
勝手口に納屋ともう使われていない便所が隣接している。
その納屋とトイレの間くらいに20cmほどのとても小さな穴が空いている。
私はその穴に足をヒザまで突っ込んで上を向いて寝転んでいる。
父が隣の納屋に居る。
足の指で、このあなにすっぽりと入った紙筒を取り出すために
これのヘリを挟もうとしている。
しかしヘリを掴めても重くて取り出せない。
紙筒には雨水や隣のトイレから流れ込んだ小便などの水が溜まり、とても重い。

とれこか妹と思しき女性に助けを頼む。
しかし父は女に取り出すことは出来ないと思っている。
とれこ若しくは妹と穴に足を突っ込み、紙筒を指で挟む。
そして二人挟めたので一気に紙筒を引き抜いた。
筒は飛び出して空を舞う。汚水が体にかかり汚いなと思う。
「女でも取り出せたじゃないか」と父に言っている。

夏の夢4 


昔の学校のトイレのような部屋へ入る。
入って右手にコンクリートの壁があり、小便をする為の細長い溝が掘られている。
そして溝の手前に20cm高いコンクリートの足場が細長くある。
一段高いコンクリの足場に乗って二人ほど男が用を足している。
左手には壁があり半円の穴がある。穴の周りはコブシ大の丸い石で装飾されている。
これもトイレのようで屈んで用を足すようだ。
流れた小水は穴へと落ちて行く。

左手の屈んでする方へ行こうとするが、誰か使っている。
仕方が無いので立って用を足す方へ行き、壁に向かって用を足そうとする。
何気なく後ろを振り返ると、先程まで在った壁が無い。
その代わり教室4つ分くらいの大きな空間が在り、
壁際にあった半円の小さな穴の便器の向こうに部屋一杯の大きな穴が掘られている。
穴には水が溜まっていて(もちろん小水も混じっている)真ん中に大きな岩がある。
古代の遺跡のようだ。
その地下の池には亀も泳いでいた。


初秋の夢5
大学のようなビルに居る。飯沢氏の講義の声が聞こえる。
私は尿意を覚えて屋上へと登る。
屋上は眺望も開けとても美しい。どうやら眼下は京都の町並みのようだ。
街は光り輝いて見える。
屋上には何人かの学生が居た。私は小便をする場所を探しながら屋上を歩く。
東山が見える方向が小便をするのに良いと思う。
そちらの方向へすでに数人の学生が集まって用を足そうとしていた。
太陽は輝き東山から光の道筋が出来た。
皆でその方向へ向かって屋上から放尿をした。
 
村田 兼一 | エッセイ | 22:36 | - | - | - | - |

改・むかつく話。(前半がむかつく話と勘違いされたので、書き直しました)

ブログを読んでいる人に「楽しそうな毎日ですね」とよく言われる。
確かに仕事もしないで女の子と毎日釣りやら行楽やらケーキと楽しんでいる。
そして「生活が謎だね」と含みを持たせた大人の意見を言われる方も居れば、
単に「年収は幾ら?」と聞く下衆も居る。
ゲスと書いているが、その人達に特に腹立たしく思っている訳ではない。
かつてそのような踏み込んだ質問は下世話で下衆だと言われて来た。
平気で聞くようになった世相に苛立ちと違和感を覚える。

まあ生活は謎だろうけど、大体、金がなくては生きて行けない世の中とは、
なんてツマラナイ世の中なのだろうと思う。

世の中に何の役にも立たないものを制作して生かされる、それが作家冥利に尽きる。
収入なんて築八十年の古い日本家屋の修理費で消えていくだろうが
日々の生活やケーキ代には困らない。

祖父は近江商人で一代で財を成して、私の住んでいるこの家を建てたが、
戦後没落して残ったのはこの自宅だけだった。
父は教師で退職後退職金を殆ど全て海外旅行に注ぎ込んで、悠々自適に生きて逝った。
残されたのは築80年以上の廃屋寸前の建築物。父は家の修理が莫大なのを知り、
殆ど手を入れなかった。ある意味賢明だが、後に住むものにとっては最悪である。
父の人生なので文句は無いがボヤキはある。
  
話は戻り「年収は幾らなのか?」と尋ねられて「何故そんな事に関心があるのか」と尋ねると、
どうも彼らにとって「資本主義なのだから金が全ての尺度でチカラ」らしい。
先ずは話の入り口らしい。

「資本主義? 金がチカラ?」と聞くとついつい「資本主義など糞クラエダ」と私は叫びたくなる。
勿論「共産主義も社会主義もだ」。
「では代わる物があるのか」と詰め寄られるが、先ず否定しないと何も始まらない。

帝国主義の名残で不平等な貿易協定の中、主に西洋の資本家は益々肥え太り、
貧民国は資源を提供するだけで、自国での資源を活用した産業を許されない。
儲けるのは先進国だけだ。

我々が地デジで液晶ブラウン管に変えるだけで、携帯を次々と乗り換えるだけで、
ゲーム機を購入するだけで、所謂消費をするだけで世界のある地域で
何百万人の人が虐殺されている。

アフリカでのレアメタルの覇権争いで、各国企業や政府が政権側、反政権側に資金を渡し、内戦や戦争を煽り、
自分達のレアメタルの争奪代理戦争を演じさせた。
プレイステーションが馬鹿売れした時、どれだけの人が虐殺されたか。
携帯を変えるだけでどれだけの人が難民となったか、メディアは詳しくは伝えない。
何故ならば、それらニュースメディアの広告主がそれらの企業に他ならないからだ。
そんな事を伝えたら買い控えが起こり、儲からない。
エコだから買い換える。未来の地球環境を考えた心優しい人が、
レアメタルの産出国の人達を知らず知らずに殺している。
CMは未来の人類のことを考えようと訴えるが、
今生きているアフリカの人達の命を奪う事は伝えない。


或る知人が「世界を旅行していて貧乏な国でも、それなりにいい感じで過ごしてますよ」
と言った。
実地見聞は良い事だが、見た所だけが全てではない。
紛争地域が「いい感じ」と言えるのだろうか。
自分自身がその貧乏で「いい感じ」で過ごせるのだろうか。
自分勝手な都合の良い想像力には或る種、傲慢を感じる。
そしてアフリカの内戦の話をすれば
「そんなん知るかいっ!」と。
知らなければ知る事が必要だ。
知らないからと言って存在しない訳ではない。


私も資本主義の一員で、企業の他国での搾取によってより安い買い物を享受している。
カメラも買い替え、液晶モニターも買い替えている。
原発に関しても言える事だが、散々電化生活を享受して来て、
いきなりヒステリックになっても仕方が無い。
必要なのは自覚だ。

原発などのリスクも欺瞞も初めから透けて見えていた。
メディアに踊らされて、見ようとしなかったことに内省して、
いい加減、消費者主義的な生き方を止めればどうかと思う。
「金があるから買う。安いから買い換える」と言う生き方から、
「金があってもモノを大事にする」と言う、昔からの習い事から始めれば充分な気がする。

「資本家や帝国主義に刃向かっても、アメリカ兵何万に勝てるわけは無い」と言われたが、
個々の意識が変わって、個々の意識がネットを通じて並列化していけば
世の中、結構変わるかも知れない。
中東の革命など見ていると、そんなことを夢想する秋の夜長である。 
村田 兼一 | エッセイ | 06:59 | - | - | - | - |

喫茶・タマ坊と歴史の節目。

 
花見中継がないと世の中では桜が咲いていない錯覚に陥る。
なんともテレビ頼りの生活で心もとない。
企業もメディアも自治体も変な自粛は止めて欲しいものだ。
原発の行く末ばかりが気になるではないか。

しかし不思議なもので、確かになかなか浮かれた楽しい気分にはなりにくい。
旅行案内が届いていても見る気にもなれない。
恐らく近代において先進国では初めての大災害と人災だろう。
広域に渡る被災だけではなく、原発事故が何よりも未来に大きな影を落としている。
これで日本の歴史も大きく変わるだろう。

自分が10代20代の時、世界は目まぐるしく変化を続けた。
国家的なイベントや歴史的変革も多々あった。
東京オリンピック、アポロ11号、大阪万博、中国国交正常化、ベルリンの壁、ソ連の崩壊等など・・・科学技術を背景に子供の頃に読んでいた未来の世界が現実となって行く快感があった。
しかしここ10年以上テレビゲームの絵がすごく綺麗になって、パソコンや携帯電話が信じられないスピードで進化した以外は、下げ止まりつつある経済成長の中、精神世界はどんどんと閉塞していった感がある。20歳くらいまでの方ならば、今回の災害は歴史的事変の不幸な初体験かもしれない。

20世紀に入り右肩上がりでないと成り立たない経済を科学で支えてきた。
しかし安い原発電力を国民が拒否して、高くても安全な電力を求めれば産業競争力は明らかに衰退する。
衰退してでも自然の理に適った道を皆は選び、GNPなど気にせずこれまでの便利さや経済成長の追及ではなくて違う次元を選択するだろうか。
それとも元の競争に戻る為にまた走り出すのだろうか。
いずれにせよこの最悪を転機に、せめて次のステップへ進んで欲しい。


大阪は至って平穏だ。
その日常で個展に向けて最後の悪あがきとして、イメージを撮り足した。

翌日は暖かくなって来たのでバジルと春菊の種を蒔いてみた。
タマが座敷の縁先の掃除をしたいと言うので、任せると物置状態の縁側が片付いた。
母が買って放置していた「回転するモップと水切りバケツ」を使って、不透明な窓を透明にしてくれた。


縁先で「喫茶・タマ坊」開店する。



そして餌を欲するウパ。


村田 兼一 | エッセイ | 04:33 | - | - | - | - |
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