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糖質制限の話。私、これでワインの味が分かりました。


別にダイエットのつもりではない、
それをやるととても体調が良くなり、
長年の不眠症も治っていた時期があった。

20年程前、糖質制限のダイエット法を前妻が始めて、それに巻き込まれていた。
当時は今より体重が10キロ軽く、ダイエットには興味はなかったが、
主食と砂糖類を抜くだけで、体が軽くなり、
それまで10年間寝込んでいた私は感じたことのない爽快感を味わえた。

しかし半年後、両親と食事を共にしていて、彼等が米を食べないと言う事に耐えられなくなり、
一人、また一人とやめて行き、結局はそのダイエット本の著者が病床に伏すことで、このダイエット法は世間からも一気に非難を浴びた。
マスコミは何でも上げて落とすが、実感としてはこれは良いと感じていた。

それから20年、当時より体重は10キロ増加して、不摂生で殆ど運動しない不健康な私は、
最近、夜中に胸の圧迫感で飛び起き、とても苦しい思いを何度もしている。
1年を通じてみていて、いつも一番深い睡眠時におきている。
またうつ伏せの時に多い。
おそらく不整脈か狭心症だろうが、発作の出ている時にしか心電図には現れないので良く分からないで居る。

そんな時にいつも思い出すのが、20年前の爽快な半年間、
また糖質制限をしたいと思いながらも、
日本酒がやめれなくてズルズルときていた。
ところが先日「炭水化物が人類を滅ぼす」夏井睦著という新聞広告をみた。
タイトルを見ただけで、何となく「来た!」と感じた。
本も読まないうちから、先ずご飯をやめてみた。
3日もするといつもある息苦しい感じが消えていた。

これは確信に変わり件(くだん)の「人類を滅ぼす」方ではなく
「主食をやめると健康になる」江部康二著を読んで、メソッドを取り入れた。
それから肩凝りが減り、肩が凝っても以前ほど酷いダメージはなくなった。
何より息苦しさが軽減している。
例の夜中に胸の圧迫感で飛び起きることも、始めて2週間目に1度あり、かなり減っている。

体重が10キロ増えたといっても、さほど肥満でもないので、食べる量は逆に増えた。
特に炭水化物をやめて10日間ほどは、夜中に「豆腐1丁、ハム、ソーセージ、チーズ」といつもの倍以上の夜食を食べていた。
酒量も糖質ゼロのビール2缶、ワイン、焼酎等とやはり増えた。
しかし体重は10日間で2キロ落ちていた。
10日を越える辺りから食欲も落ち着き始めた。


今回の糖質制限は20年前のものとは違いかなりゆるい。
数週間、ちゃんとした糖質制限をすれば、
週に一度くらいならばケーキも食べてよいし、
朝昼飯は主食を食べて良いというものだ。
また昨今、糖質ゼロのビールも酒もジュースも色々あり、
甘みに飢える事は少なくなった。

辛口のワインは大丈夫なので以前良く飲んでいた赤ワインをまた飲み始めた。
するとあれ程「酸っぱくて食事と一緒じゃないと余り旨くもない」と思っていた同銘柄のワインが
結構甘くて「これは大丈夫なのかな?」と、糖質が多いのではと疑った。
料理もすべてにおいて味付けが濃く感じ始める。

ヨーロッパなどに行った時、向こうの食事のナント味気ないことと思っていたが、
主食を取らない彼らにとっては味付けなどは塩を少しで、
あとは素材の旨みが分かるのだと初めて体感でき、
あのワインのラベル書いてある「カシスなどの黒系果実の香り、ベリーやビターチョコの風味」等の、
意味不明な説明の一端が見えてきた。


私をはじめ私の周りはシュガージャンキーばかりだ。
「主食をやめろ」と言っても白い目で見られるだけで
「ケーキをやめろ、チョコをやめろ」等と言うと反乱でも起きそうで言えない。
しかし確実に一気に血糖値を上げて脳内麻薬を出して、
血糖値が急激に下がって来た時にイライラし始めて、
また甘いものを食べてハッピーになり体を壊していっている気がする。
甘いものに関しては、タバコや酒、麻薬と同じで、中毒性、習慣性がある。
食べないと淋しいしイライラする。食べると幸せだ。そしてどれも体を壊す。

コーラ一缶の糖分がかなり多いのは分かっているが、
白米などそんなに甘くもないので大丈夫ではと思う。
しかしご飯一膳の中には角砂糖8個の糖分があり、うどんに至っては角砂糖14個分もあるそうだ。
これらは体内で分解されて糖分となる。
うどん県の徳島県が糖尿病日本一なのもうなずける。

しかし極端に何かを信じなくても良いと思う。
この糖質制限だって本当に正しいのかどうかは知らない。
大体、この何十年で色々な健康法が言われてきて、消えている。
味の素は頭が良くなるからと言われたり、
ごはんを食べると頭が悪くなると言われた時代もある。
それぞれその時代では、信じられていた。
ステロイドだって万能薬とまで言われたのに、今では医者は体に悪いと言う。
いかにも科学的なことでも大抵は仮説であり、実際の話、その時点では正しいとされていることで成り立っている。
なので死に物狂いで科学的だからと、何かを貫く気もない。

事実としては人類700万年のうち穀物などの炭水化物を取り始めたのは、
農耕など出来上がってからのつい最近だし、砂糖をふんだんに摂るのは数十年も経たない事。
元々摂らなくてもよい栄養素は確かなことだ。


先日テレビの特集で、一番の肥満国はアメリカだと言っていた。
原因のひとつに穀物価格が安くなり、大量の穀物製品を食べるようになったからだと言われている。
パスタやドーナッツ、ポテトチップなど軽便で美味しいものが溢れている。
それまでは肉食だったアメリカ人が穀物の魔力で肥満化したそうだ。
彼らの食べる量も甘さも半端ないので仕方はないが、
肉食が中心の時はそれほどでもなかったのは事実だ。

穀物で肥満化して病になり、医療が発展してそれを治療する。
製薬会社にとっては美味しい図式かもしれない。


ここまで書いて、自分がこの糖質制限を続けれるかどうかは不明だが
体調のよさを実感できているうちは続けるつもりで居る。

「炭水化物が人類を滅ぼす」夏井睦著 と言う本は読み物としても
とても面白いのでおすすめだ。




 
村田 兼一 | エッセイ | 22:09 | - | - | - | - |

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