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クリスマスのキレ者、新春の間抜け加減。


いつの時代もかも知れないが、
欲望に突っ走り過ぎで健康を害して
憂鬱になったりイライラしたり
そんな他人や自分をよく見かける。

若い人からは「今しか出来ない」と言う言葉を良く聞く。
今しか出来ないから夜通しで遊びに行く。
今しか出来ないから無理をする。
今しか出来ないことなど「いつでも今しか出来ないことばかり」だ。
死ぬことすら「死の瞬間」にしか体験できない。

忘年会やらクリスマスやら欲望の赴くまま、
忙しくて風邪の引きやすい時期に駆けずり回れば
そりゃバランスも崩れる。
クリスマスも今日しかないが、別に自分の宗教の一大イベントでもないし、
そんなに張り切らなくてもと思うのだが。
やはり「今しかない」のだろうが、何に煽られての「今」なのだろう。

私は年末の切羽詰まった感じが、
この張り詰めた空気が好きだ。
凛と冷たい外気も年の瀬の新年に向けての、
一年で一番世間が緊張しているこの時期が。

この緊張感は世間全体が多忙な今しかないが、
あまり自分が忙し過ぎても味合えない。
ベートーヴェンの第九を聴くくらいの余裕も欲しい。

今年は11月くらいから来年の写真集に向けての
編集作業で結構忙しく機嫌が悪い日が続いた。

機嫌が悪くて憂鬱な時は大体が首が凝っている。
キレやすい人や鬱な人は首や肩をマッサージするだけで
治ることもある。
人間って結構単純だと思う。
複雑な事情で憂鬱だと思っていることも
実は「根」はひとつのことだったりすることが多い。
私の憂鬱の大半は肩凝りと首の凝りだ。
金が無いことに憂鬱ならばお金を持つことを諦めれば治る。
愛や才能を求めることも諦めれば解決する。
強く念じても頑張っても叶う夢はかなうし、
かなわぬものは叶わない。



今年はクリスマスもイヴも年末年始の撮影に向けての準備で多忙だ。
23日のタマのバイトの休みにケーキでも食べる。

このクリスマスとか誕生日と言う日に家族でもカップルでも結構喧嘩が多い。
特別な日だと過剰な期待をして、期待が大き過ぎるとギャップで腹が立つからだろう。
毎年はタマがキレるのだが、今年は私が切れていた。
冬季性と老人が混じった鬱かもしれない。
まあキレ者同士だから仕方なし。

クリスマスが終わると
大晦日に向けて街が一つの方向へと集中していく。
一年で一番好きな日は私は大晦日だ。
そして年が明けるとあれ程張り詰めていた緊張が「めでたい」と言う言葉で
ぼんやりと台無しになる。

しかしそれは「祭りの後の寂しさ」とは違い、
晴れやかな弛緩だ。
春なのだろう。

こうして新年を迎える為に特別に掃除をしたり準備をするのを
若い頃は馬鹿にしていたが、時間がどんどんと均一に流れる中年期辺りから
リセットして気持ちを新たに切り替える良い機会となっている。

冬至を境に太陽は死に復活する。
そして大晦日に煮詰まり翌日一年の計らいをリセットする。
とてもいい。

 
村田 兼一 | エッセイ | 03:51 | - | - | - | - |

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