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ヒステリックなサンタクロース・・・


毎年、クリスマスシーズンを楽しもうとして忘れてしまう。
以前は「皆が忙しくしている師走を優雅に過ごす」
という歪んだ楽しみがあったが、
ここ最近、12月は忙しくこの楽しみも実行できずに居る。
今年こそはとクリスマス音楽とか聴いてはいるのだが
作業が詰まっていると何処か気忙しい。

ここのところ毎晩夜中は画像処理。
画像を拡大して処理をしていると顔の色でも場所で色々だ。
すべてが同じ肌色ではない。
目の下は大抵クマがあり黒い。
血行が悪いと口の周りが黒味がかった黄色になる。
しかし肌のキメなどは綺麗なものだ。

若い頃、近所のおばさん達に
「若いとお肌がツルツルで羨ましいわ」とよく言われたが、
スベスベなのが当たり前なので何を言っているのか良く分からなかった。

確かにこの歳になると髪の毛もなく、頬の肉もたるみ
ハリのある肌やフサフサの髪は羨ましくもあるが、
その年代に戻りたいかといえば
「否」である。

自意識が過剰で、その過剰な自意識に殺されそうになる10代20代前半。
性に対する執着とそのことを受け入れられずオゾマシイと思う二律背反。
すぐに傷付くプライドと他者に期待しては裏切られた気持ちになる甘え等
本当に今考えると厄介で面倒な時期だった。
10代の見た目は美しいが、内面は矛盾や二律背反や攻撃性、性欲で辛い時期だ。
あんな辛い時期をもう一度体験しろと言われるならば
少々禿げていても良いかなと思えてくる。

ましてや今の世の中の10代はより辛かろうと思う。
昔と違い人と人の距離が近すぎる。
スマホや携帯で他者とも常時接続だし、
自分たちの関心事も見た目に強くこだわるので
常に他者の目を気にしながら攻撃している。

50年も昔、田舎は本当に陸の孤島のような田舎だったし
私の住んでいた大都市近郊も田畑や川があり
友達とも遊ぶのだけれど自然相手に遊ぶことも多かった。
人が嫌になれば自然が相手をしてくれた。

相手が人間だけになるのは辛いことだと思う。
それも緊密に繋がっている。
逃げ場がない。
人には無条件に自己肯定するシステムが備わっていて、
それがある故にプライドが傷付いても無力感に苛まれても
なんとか自己修復してまた前へ進めるらしい。が、
最近のストレス社会では余りの強いストレスでこのシステムが
機能しなくなり自己否定から一転「全能感」を欲するようになるらしい。

以前、小さな子供を屋上などから投げ捨て殺す男性が逮捕された。
男の供述によると「子供を両手で持ち上げて投げようとする瞬間、
自分がこの子の生死の与奪権を握っている感覚がたまらない」と。
ストレスが昂じて人の生死を握るくらいの全能感を欲した訳だ。
これは極端な例だが、プチ全能感を堪能している人はそこここに見かける。

大量販売の衣料店に対応が悪いと難癖をつけて土下座をさせる女。
またその女を通報して逮捕させる人たち。
どちらも度を越している。
土下座をさせるヒステリックな女と、
その事が「逮捕する程の事」になってしまうヒステリックな世相。

最近過酷なイジメが多いのもこのシステムが作動しなくなったのが
原因のひとつではと言われている。
イジメている相手を相当に支配しなくては気が済まなくなった。
それ程に今の社会はブロイラーのように人と人の距離が過密な気がする。

話が広告機構やNHKみたいになるけれど、
いじめてしまう自分を悩んでいる人もいじめられて悩んでいる人も
その輪から抜け出して山の中でも散策すれば良いと思う。
ましてや人や自分を傷つけるくらいならば
そんな輪の中へ戻る必要もない。
今の世の中、生き方だけはバラエティに富んでいる。

この閉塞社会を作り出した一因のPCが
輪に入らなくても生きていける生き方も提供してくれている。
村田 兼一 | エッセイ | 04:09 | - | - | - | - |

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