<< 26日まで個展は続きます。 | top | 撮影日本酒合宿。明日(土曜)で個展は終了です!! >>

創造とは精霊の囁きか!? @ 只今、個展中!


上の画像は今日の撮影。
釈迦の苦行像から想を得た今日的な「少女の苦悩」。

タマの苦悩は「撮影案」とか「自分の独自のスタイル」だろうか。
私の苦悩も「次の撮影案」や「新しいスタイル」などだ。
勿論一番大きいのは体調不良だが・・・

ものすごく波に乗っている時、
「何かが降りてきてこれを書かせている。(描かせている。撮らせている。)」
等と謙虚な二十歳代の私はよく思ったものだが、
最近では滅多にそういう気持ちにはなれないで居た。
どこか自分が総てをコントロールしていると思い
辛くなる事が多かった。

古代ギリシャではダイモンと言う精霊が人に囁き
創造的なことをさせていると考えられていた。
古代ローマ時代ではジーニアス(後の天才の語源)も
人に創造的なことをさせる霊のことである。
人が何かを創造出来るなどとは、古代西洋人は考えていなかった。
創造は精霊の仕業である。

それがルネッサンスを境に合理的人文主義が現れ
それまでの神が中心の世界から人が中心に変わり
ジーニアス(精霊)はジーニアス(天才の人)となった。
人が考え、人が創造する時代が来たのだ。

これは西洋史的な話で、私的なルネサンスは30歳代後半だった。
自分の頭の妄想を忠実に作品として再現することが出来るようになり
自信と自惚れが合い混ざり気持ちよく苦悩していた。
勿論他人のアドバイスなど聞かない「御意見無用」と顔に書いてあったかも知れない。
ひたすらに自分の内面を観続けた。
ところがその甘美な苦悩も10年も経たないうちに只の苦悩、
それもかなり酷いものとなり始め
私はアイデアの出ない底なし沼へと落ちて行きそうになっていた。

最初は抵抗していたが、
私は精霊の囁きを待ち始めるようになった。
そして物分りよく人の意見を受け入れるようになった。
合理的人文主義的には私は堕落したのだろう。

良き面では、私はかなり温厚に他人の意見も取り入れ、
一見懐の深い人間になったように見える。
アシスタントのアイデアを待ち、モデルさんからの意見を聞き、
何か撮影案が降りてこないか天を仰ぎ見る。
まあすべてが他人任せ運任せである。

しかし自分の創作態度を嘆くことを私はしない。
何よりも重要なことは続けることだと
何度も止めようと思いながら
続けてきた結果知り得たからである。

結局は精霊の囁きもアシスタントの囁きも
自分の内なる声もすべてひっくるめてアイデアとして
撮影現場での閃きでそれらを取捨選択していく。
そんなスタイルが出来上がりつつある。

私の大阪の個展は26日まである。
精霊が囁かなくとも才能がなくとも作品は出来上がる奇跡を
この機会に是非ご覧いただきたい。

村田兼一写真集「眠り姫」出版記念展
10月18日〜26日(日曜休廊)
場所 乙画廊(大阪)
http://oto-gallery.jpn.org

電話 06-6311-3322
道に迷われたら早めにお電話を。



 
村田 兼一 | 撮影・制作 | 21:49 | - | - | - | - |

07
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--
LATEST ENTRY
CATEGORY
ARCHIVE
LINKS
PROFILE
SEARCH